DDX Tokyo 2026 参加レポート — UX文脈でビジョンと開発をつなぐサービスデザイン

2か月前
Graat セミナー事務局
Graat セミナー事務局

2026年2月3日~5日、DDX Tokyo とその関連イベントが開催されました。

本記事では、2月4日に Graatが参加したテーブルトークと、2月5日のワークショップの内容を通じて、 UX文脈におけるサービスデザインの一端をご紹介します。

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DDX Tokyo
https://www.ddxconference.com/tokyo

Why Graat at DDX? - なぜGraatがUXイベントに関わったのか

Graat Banner

Graatは、サービスデザインやUXを構想や概念として語るだけでなく、 それを日々の開発や組織の意思決定につなげていくことを重視しています。

今回、DDX Tokyoに関わったのも、UXという文脈で語られる実践や試みが、 どのように現場の判断や行動につながっているのかを、 対話を通じて確かめ合い、深める場であると考えたからです。

DDXは、セッションを聴くだけでなく、参加者が自身の現場を持ち込み、 言葉にし、他者の視点と行き来することができる設計になっています。 そうした環境の中で、構想と実践の接続について議論することに意義を見出しました。

DDX Tokyo テーブルトーク — サービスデザインとスクラムをつなぐ対話

テーブルトークセッション

DDX Tokyo当日のテーブルトークは、登壇形式ではなく、 参加者とテーマに関わるメンバーが同じテーブルにつき、対話を重ねる形式で行われます。
そのひとつに、Graat 鈴木祥子が話題を提示し、対話が立ち上がるきっかけをつくる ファシリテーターとして参加・進行を担いました。

本テーブルトークでは「サービスデザインとスクラム」をテーマに、 ビジョンからコードまでに存在する抽象度の階層をどのように扱うのか、 という視点を提示しました。

スライドでは、Cloud(理念・ビジョン)から Seabed Clam-Shell(コード)までの 抽象度の階層構造が示されました。重要なのは単なる対応関係の整理ではなく、 「いま自分たちはどのレイヤーの話をしているのか」を意識して揃えることです。

対話では、
「このエピックは、どの価値につながっているのか」
「いま議論しているのは、Whyなのか、Howなのか」
といった問いを軸に、視点を切り替えながら議論が進みました。

注目テーマ

今回、特に関心を集めていたのは、各レベルがサービスデザインとスクラムの文脈で どの位置にあるのかを示したスライドです。

サービスや体験の価値をどの言葉で捉えるのか。
それを、チームが扱える作業単位へどう翻訳するのか。
ビジョンと日々のバックログのあいだには、隔たりが生じやすいという課題があります。

抽象的な議論から日々の開発の話題へ、あるいは現場の具体的な課題からサービス全体の価値へと、 視点を行き来しながら対話が重ねられていきました。
その中で、隔たりをつなげるための手法として、サービスブループリントや ユーザージャーニーなども挙げられていました。

参加者の関わり方はさまざまで、後方で耳を傾ける方もいれば、対面で問いを投げかける方もいました。 自身の現場の葛藤を語り始める場面もあり「なるほど」で終わるのではなく 「うちの現場だと……」と実体験を持ち寄る対話が生まれていました。

テーブルトークの様子

DDXサイドイベント — サービスブループリントによる協働体験

テーブルトークで交わされた問いは、翌日のサイドイベントへと引き継がれます。

DDX Tokyoの翌日に開催されたサイドイベントでは
「構想と実践をどうつなぐか」というテーマを、 手を動かしながら体験できるワークショップを実施しました。

サービスブループリント

このワークショップでは「童話をみんなでモデリングしてみよう」と題し、 サービスブループリントを実際に描いていきます。

白雪姫という誰もが知る物語を題材に、登場人物の行動や場面転換を時間軸上に整理し、 フロントステージとバックステージを分けていくことで、 役割や構造の違いが可視化されていきました。

議論は自然と、
「誰の視点で整理しているのか」
「どの行動が価値につながるのか」
といった問いへと移っていきます。

サイドイベント グループワーク

前日のテーブルトークが言葉による探究の時間だったとすれば、 このワークショップは、それを構造として可視化する時間です。 対話で生まれた問いを図に落とし込みながら整理することで、 レイヤーを横断した共通理解が形づくられました。

まとめ - UX文脈におけるサービスデザインの役割

DDX TokyoというUXの実践者が集う場において、サービスデザインは特定の手法として前面に出るのではなく、議論のレイヤーを整理し、異なる立場のあいだを接続する枠組みとして機能していました。

テーブルトークでは、ビジョンからバックログ、コードに至る階層を意識化することで、対話の焦点を揃えました。
ワークショップでは、サービスブループリントを通じて構造を可視化し、視点の違いを共有可能な形にしました。

構想と実践のあいだに隔たりが生まれるのは自然なことです。
重要なのは、その隔たりを曖昧なままにせず、問いとして扱い、階層の違いとして捉えることにあります。

Graatブース

構想と実践のあいだに違和感が生まれるとき、そこに問いを置くことが対話の出発点となります。
Graatは、DDXで得られた問いを、今後も組織やチームの実践へとつなげていきます。

今回の対話やワークショップは、参加者の皆さまがそれぞれの現場の経験や問いを 共有してくださったことで、より実践的な議論となりました。
ご参加いただいた皆さまに、あらためて御礼申し上げます。

 


参考リンク

DDX Tokyo
https://www.ddxconference.com/tokyo

関連エントリ

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─ UX文脈でサービスデザインを“実装”につなぐ
https://www.graat.co.jp/blogs/cmkqrc4gteqin07ztpso5w09j

 

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