Day1

2018年11月1日(木)、Graat(グラーツ)の1日目が始まりました。

正式社名は「グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社」ですが、略称のGraat(グラーツ)を呼び名としていきます。

Graat

Graatのミッションは次のように定義しました。

社会を支え続ける企業が持つ
「IT」と「チーム」の力を引き出し
「デジタル変革」を推進することで
しなやかな社会を実現する

このミッションについて個人的な想いを書いておきます。

自分が40歳を過ぎて老後を想像するに、20年後、日本はITを有効に活用した「しなやかな社会」になっているのか?というと不安になります。「しなやかな社会」という言葉は、社会としての方針は明確であるものの、個々人の状況や考え方に対応でき、それが効率的で無駄がない状態をイメージしています。

これを実現するにはITが社会基盤に組み込まれている必要があります。既にITは社会基盤としてなくてはならないですが、その活用は一部にとどまっており、しかも、その活用度は長く停滞していると感じます。

例えばヘルスケアの領域。世の中の多くの人が健康であることは社会全体として効率的です。では、それに対してITは有効に活用されているのでしょうか?確かに医療機器は高度化し、難しい治療も簡単にできるようになりました。でも、それは「部分のIT化」に過ぎません。

健康を維持するのに最もよい方法は予防です。自分の身体の状態を定量的に理解し、健康リスクを把握することができれば、日々の活動から気をつけ、さらに早期の処置によって重い病気になることを避けられます。

こうした取り組みは技術的に可能です。ウェアラブルデバイスを身体に付け、バイタルデータをスマホ経由でクラウドにあげ、さらに診療結果、処方箋、検査結果などを個人番号で紐付けて蓄積する。そして匿名化されたデータを分析することで健康リスクを定量的に分析する。でも、実現できていないし、実現に向けて議論されているとも思えません。

なぜか。こうした取り組みは「部分のIT化」ではなく、「ITを前提に全体を作り直す」というものだからです。日本では、こうした取り組みが足りていません。僕は、その原因の多くが企業(組織)におけるIT活用能力の欠如だと考えています。日本の企業には「ITを前提に全体を見直す」という能力がなさすぎる。

では、どうすればよいか?僕は20年後の社会をよくするには、今まさに「社会を支え続けている企業」が「ITを前提に全体を作り直す」ことができるように変わっていくべきだと考えます。Graat(グラーツ)では、その支援がしたい。

もちろん、企業もわかっていないわけではありません。だから「デジタル変革(デジタルトランスフォーメーション)」のような言葉もあります。でも、やっぱり、取り組みがうまいこと企業の変革につながっていないケースが散見されます。

世の中の良くするためにベンチャーで新しいサービスを始めるのは素晴らしいことです。新しいイノベーションは大企業からは生まれにくい。でも、そのサービスも大企業の仕組みの中に取り込まれて活用されなければ大きくは広まらないでしょう。やはり、同じ問題にあたるのです。

では、いかにして「社会を支え続ける企業」での「デジタル変革」を推進するのか。それは、その企業が持っている「IT」と「チーム」の力を引き出すことです。

大企業に変革する力がない、ということはありません。むしろ、優秀な人物は多く、使えるIT資産もたくさん持っています。だからこそ、それらをどうつなぎ合わせていくかが重要なのです。

最大のポイントは社内の変革者であり、挑戦者となるチームです。デジタル変革の名の元に、その先鋒となっているチーム。新しい考え方を取り入れ、これまでにない成果を上げることを目的にしたチームです。

彼らは多くの壁にあたります。残念ながら既存の組織やシステムは、既存のやり方に最適化されており、新しいやり方を素直には組み込めません。ただ、それは悪いことではありません。社会の中で安定した地位を築くためには、同じやり方を続けることも大事です。

もちろん、既存の組織も新しいチームも社会に役立つものを作りたいと願っています。ただ、そこに至る道のりが違うだけ。だから、既存の組織と新しいチームは互いに独立したうえで、いかにつなぎ合わせるのかが重要となります。

この壁を乗り越えることができれば、必ずや変革はチームのものから企業のものとなり、そして、「しなやかな社会」の実現につながっていくと信じています。

1日目。日々は小さな一歩にすぎません。しかし、小さな一歩を積み重ねることが、いつかの未来に大きな意味を持つと信じて歩んでいきます。