仮説検証型の アジャイルなプロダクトデザイン
変化が激しい事業環境下では、市場からのフィードバックを反映させながら徐々にプロダクトを成長させる仮説検証型のプロダクトデザインが有効です。 Graatの価値定義支援は、アジャイルな仮説検証サイクルに不可欠な「小さな仮説」を設定し、サービス成長のフィードバックループの基礎を作ります。
1967年の創業以来、不動産情報メディア・不動産業務ソリューションを通じて、不動産に関わる全てのお客様に役立つサービスを提供する同社。最新技術を取り入れながら、業界のデジタル化を牽引し、不動産会社間の情報流通事業や、『不動産情報サイト アットホーム』をはじめとする消費者向けの不動産情報サービス、ホームページ作成ツールや集客ツールなどを提供する不動産業務支援を行っています。
主に弊社は、不動産会社間の情報流通事業、消費者向けの不動産情報サービス、不動産業務支援を行っています。WEBソリューション事業部と情報システム部は、不動産業務支援に関わっており、不動産会社様に対して、自社ホームページの構築や物件情報の検索、集客などに活用できるツールを提供しています。WEBソリューション事業部には、ディレクターやデザイナー、広告企画・運用担当、SEOコンサルタントなど約40名、情報システム部には、エンジニアが約140名所属しています。エンジニアは、ホームページ作成ツールや業務管理ツール、社内の基幹システムまで幅広く担当。様々な経験ができる環境を用意しながらも、開発言語やフレームワーク、プラットフォームなどは統一化を図り、開発のしやすさにもこだわっています。 最近では、ターゲティングを意識したデジタルサイネージの開発にも注力しています。『不動産情報サイト アットホーム』をはじめとする弊社の不動産情報サイトには、ユーザーの閲覧した物件やコンテンツを分析する機能があるため、潜在ニーズまで把握することが可能です。その情報を元に、広告のターゲットや訴求内容を策定して、デジタルサイネージを制作することで、成約に繋がりやすいお客様を呼び込むことが狙いです。のぼりやPOPとは異なり、情報のアップデートがしやすく、お客様の目にも留まりやすいので、今後も需要が高まることが予測されています。
まずは、企画・開発メンバーの共通認識が欠けていたことが挙げられます。というのも、メンバーの知識や技術にばらつきがあり、みんなが同じ目線で開発することが難しかったんです。ある程度、共通言語や共通のアプローチ方法を身に付ける必要があると感じていましたが、何かしらのセミナーを受けるのか、資格取得を必須にするのか、適切な手段を見出すことができずにいました。また、基本的にウォーターフォール開発を採用していたため、特に要件定義に時間がかかってしまい、不動産情報サイトの開発に3年も費やしていました。さらに、要件定義や設計、実装、テストといった工程ごとにメンバーを振り分けるため、実装やテスト担当のエンジニアは、どうしても機能やツールばかりを見てしまい、「なぜこのシステムを開発するのか」「誰に役立つシステムなのか」といった、本質的な部分に立ち返ることができていなかったんです。そんな中で、あるエンジニアの提案により、アジャイル開発を試してみることに。その結果、想像以上に開発スピードが早くなり、エンジニアのプロダクトに対する目的意識の高まりも感じたため、アジャイル開発を本格的に導入する必要性を感じました。
以前Graatさんに、研究開発に関する研修や、情報システム部向けのメンバー育成でご支援いただいたことがあり、それがとても好評だったため、企画部・開発部の研修もお任せすることにしました。実際に弊社の問題や課題をお伝えすると、リーンキャンバスによる価値定義ワークショップや、仮説検証ワークショップ、デジタルサイネージのデジタルサービスデザインワークショップなどの、まさに弊社に必要なプログラムをご提案いただきました。特にデジタルサイネージ案件で実施した「デジタルサービスデザインワークショップ」は、他社での導入実績も豊富だったので、期待値が高かったですね。
研修には、WEBソリューション事業部や情報システム部、営業部から合わせて約15名が参加しました。特に良いなと思ったのは、基本的にグループワークで、お互いに意見を出し合うため、自分ひとりでは気づけない学びを得られること。また、様々な部署のメンバーが参加することで、部署を横断して共通認識を持つことができました。事実、サービス導入後は、メンバーの意識や行動が明らかに変化したんです。例えば最近、ホームページ作成ツールを担当するメンバーから、ツールの変更点について説明を受けました。今までは、変更内容だけを共有されていたのですが、今回はそれに至った経緯や理由まで伝えてくれたんです。 私たちもアドバイスしやすく、何度か話し合いを重ねた結果、今までよりも短時間でコンセプトを策定することができました。また、企画部から開発部に依頼するときにも、依頼内容を伝えるだけでなく、何を大切にして開発するべきなのか、どういう意義のあるシステムなのか、と一歩踏み込んだところまで伝えることができるようになりました。さらに、企画部と開発部の間でも、活発にディスカッションが行われ、サービスのクオリティまで向上していると思います。Graatさんのお陰で、質の高いサービス開発に欠かせない、「相互理解を深めた上で開発を進める」という土台が身に付きました。とても満足できるサービスだったので、一部のメンバーだけでなく、部の全員に参加してほしいと思っています。
既にGraatさんに相談しているのですが、サービス企画を担う情報システム部においても、上流工程を担当できるメンバーを育てたいと考えています。エンジニアだけでなく、企画担当のメンバーも上流工程を学び、相互理解を深めることが目的です。Graatさんの研修を受けたことで、お互いに切磋琢磨し合う雰囲気になってきましたが、より関係性を深めていき、さらにメンバー育成にも力を入れていきたいと考えています。実際に、シニアマネージャークラスに対するオンライン教育の導入なども進めています。今後は、企画部の広告運用チームで、業務の振り返りやアドバイスなど、コンサルティングを受けたいと思っているので、それもぜひGraatさんにお任せしたいです。今後とも長いお付き合いができると嬉しいですね。
変化が激しい事業環境下では、市場からのフィードバックを反映させながら徐々にプロダクトを成長させる仮説検証型のプロダクトデザインが有効です。 Graatの価値定義支援は、アジャイルな仮説検証サイクルに不可欠な「小さな仮説」を設定し、サービス成長のフィードバックループの基礎を作ります。
アジャイル開発への取り組みは、部門間の垣根を取り払い、ビジネスゴールを目指すワンチームを形成するための絶好のチャンスです。 Graatのチームプロセス支援は、開発部門だけでなく企画や運営に関わる複数部門の相互理解とオーケストレーションを促進するための、豊富なサービスメニューを提供します。