ライフネット生命保険株式会社 システム戦略本部 システム企画部 開発グループ 河田 賢宗様ライフネット生命保険株式会社 システム戦略本部 システム企画部 開発グループ 河田 賢宗様
事例紹介

期待を上回る柔軟なサポートにより、サービス企画部門も巻き込んだスムーズなアジャイル開発を実現

ライフネット生命保険株式会社 システム戦略本部
システム企画部 開発グループ 河田 賢宗様
ライフネット生命保険株式会社https://www.lifenet-seimei.co.jp/

2008年の開業以来、「正直に わかりやすく、安くて、便利に。」を柱とするマニフェストを掲げ、生命保険商品・サービスをお客さまに届けてきた同社。2012年には、スマートフォン経由で全ての保険商品を申し込みできるサービスを開始し(生命保険会社初。2012年6月ライフネット生命調べ。)、現在もオンラインで個人向けの生命保険を提供しています。非対面サービスが注目を集める今、特にニーズが高まっています。

チームワークを発揮するためにアジャイル開発へ移行

貴社の会社概要や事業、ミッションについて教えてください
ミッションについて語る河田 賢宗様

2008年の開業以来、「正直に わかりやすく、安くて、便利に。」を柱とするマニフェストを掲げ、生命保険商品・サービスをお客さまに届けてきました。2012年には、スマートフォン経由で全ての保険商品を申し込みできるサービスを開始し(生命保険会社初。2012年6月ライフネット生命調べ。)、

システム戦略本部のシステム企画部では、お客さま向けのマイページを作成したり、社内向けの業務システムを開発したりと、システムに関するプロジェクトを実行しています。その中で私は、お客さま向けのマイページや、募集代理人やお客さまが使う保険料シミュレーションシステムなどを担当しています。

サービス導入前の問題・課題を教えてください

サービス導入前は、サービスのアーキテクチャが整っていなかったため、課題がひとつ見つかると、それに伴って他の課題も見つかり、どこから着手するべきか分からなくなったり、想像以上に工数がかかったりしていました。そこで、マイクロサービス化を進めて、もし障害やトラブルが起きたとしても、その影響をできる限り少なくして、且つ新たな技術を柔軟に取り入れることができるよう、システムを刷新するプロジェクトを発足しました。また、基本的にウォーターフォール開発を採用した縦割り組織になっていたため、サービス企画部門とシステム企画部、開発者でのコミュニケーションが満足にはできておらず、例えばシステム企画部かサービス企画部門のどちらかでリソースが足りなくなった時、他の部署に協力を仰ぐことができず、プロジェクトが一時滞るということもありました。もちろん、それぞれの部署に異なる目標値はありますが、「良いサービスをリリースする」というゴールは同じなので、大きな組織でないからこそ、お互いにフォローし合う雰囲気作りが必要だと考えるようになりました。また、ウォーターフォール開発は仕様の調整が発生することにより、リリースまでに1年以上かかることもあります。その間に市場が大きく変化して、サービス内容がマッチしなくなる可能性も高いですし、開発期間の長さや仕様変更の多さに、開発者も疲弊してしまいます。このようなデメリットを考慮して、アジャイル開発の導入を検討するようになりました。

期待以上の柔軟な研修カリキュラム

Graatに依頼した決め手を教えてください

まず、外部にサポートを依頼した理由は、弊社でマイクロサービス化やアジャイル開発の導入を進めるのは初めてだったため、社内でできることを進めながら、外部にも積極的に頼ることで、スピーディーに組織を変えていけると思ったからです。社内での取り組みとしては、社内規程の変更も視野に入れてアジャイルに取り組む方針になったり、スクラムをはじめアジャイル開発に関する書籍を読んだりしました。それと同時に、外部のパートナーを探していたところ、あるベンダーがGraatさんを紹介してくれたんです。GraatさんのHPを見ると、マイクロサービス化設計を含むアーキテクチャ設計や、アジャイル開発の導入サポートなどを提供されていて、まさに弊社が求めていることだと思いすぐに声をかけました。すると、弊社の課題に合わせて、臨機応変に研修プログラムを組んでくださり、その柔軟さが非常に良いと思い、Graatさんにお願いすることを決めました。

サービス導入後の効果を教えてください
サービス導入後の効果を語る河田 賢宗様

実はGraatさんに依頼した内容は、「新たな手法を取り入れるためのプロセスを教えてほしい」といった部分的なものではなく、「お客さまによりご満足いただけるようなサービスにするために組織全体を変えていきたい」といった包括的なものでした。そのため、開発者や今回研修を受けたシステム企画部のメンバーだけではなく、サービス企画部門のメンバーにも、アジャイル開発のメリット・デメリットなど、基礎的な部分から教えていく必要がありました。するとGraatさんは「研修プログラムではOJTを行いましょう」「この技術は重点的に教えたほうが良さそうです」などと、研修プログラムの策定からサポートしてくださったんです。他にも、弊社の課題を大まかにお伝えしたところ、「おそらく社内の役割分担が根本的な課題だと思います」と、早急に取り組むべき点を明確にしてくださいました。その後もすり合わせを重ね、研修プログラムが決定し、サービスブループリントワークショップや、ユーザーストーリー作成ワークショップ、アジャイル導入セミナー、スプリントプランニングの体験ワークショップなどを受講。今回研修を受けたサービス企画部門のメンバーは、実際に開発をするわけではないので、エンジニアの使う専門用語などがほとんど分からない状態から始まりました。しかし、実際に手を動かすワークショップや、OJT型の研修を受けることで、専門用語を腹落ちさせながら、開発におけるポイントや課題を理解することができました。Graatさんのおかげで、アジャイル開発をスムーズに導入する準備が整ったことで、社内規程や各部署での役割などの整備が順調に進み、今春から実行フェーズに入ったところです。

今後、Graatに期待することを教えてください

今のところ不安なところはありませんが、実際に運用を始めてみると、また新たに分からないことが出てくると思います。その時にGraatさんにサポートをお願いできればと思い、すでに準備を進めているところです。引き続き弊社の運用状況を見て、具体的なアドバイスをいただけると有難いですね。また、Graatさんは弊社だけでなく、様々な企業様をサポートしていると思うので、そういったアジャイル開発を導入した企業同士の意見交換会などを開催していただけると嬉しいです。企業同士の繋がりが生まれるだけでなく、アジャイル開発の導入事例を知ることができ、お互いの運用に活かすこともできるはずです。実際に弊社では、他社の生命保険会社様に、アジャイル開発に関するヒアリングに出向いたこともあります。その内容はとても役立ちましたし、相乗効果が生まれると感じたので、そういった出会いを増やしたいと考えています。また、アジャイル開発を導入したばかりなので、まだウォーターフォール開発のやり方や思考が残っていると感じています。例えば、課題が発生した時に、すぐに責任の所在を探してしまい、責任のないメンバーは積極的に参加しない、といった縦割りの雰囲気になってしまうことも。そんな時に、アジャイル開発のポイントである「チーム同士のコミュニケーションの大切さ」を思い出させてくれるようなサポートがあるとより助かります。

Graat Point 01
「開発チーム」から 「プロダクトチーム」へ

アジャイル開発への取り組みは、部門間の垣根を取り払い、ビジネスゴールを目指すワンチームを形成するための絶好のチャンスです。 Graatのチームプロセス支援は、開発部門だけでなく企画や運営に関わる複数部門の相互理解とオーケストレーションを促進するための、豊富なサービスメニューを提供します。

Graat Point 02
アジャイルを 組織の中で機能させる

アジャイルプロセスは、システム開発手法のみならず組織全体を変革する力を秘めています。Graatの組織プロセス支援は、組織運営ルールや制度面に踏み込んだコンサルティングとサポートにより、アジャイルプロセスの真価を引き出します。 チームプロセス支援の各種ワークショップメニューと、組織プロセス支援のコンサルティングの組み合わせが、お客様のDXを強力に推進します。