Cloud版Confluenceのマークダウン書式サポート
このエントリーは、Atlassian(Jira , Confluence, Trello, Bitbucket)のTips紹介 Advent Calendar 2019の12日目エントリーです。
Confluenceは様々なWebサービスにおいてマークダウンの書式が採用されていること、また、多くのユーザーからマークアップ形式での書式のサポートを求めることが広がっていることに鑑み、Atlassian Cloudで提供されるConfluenceのサービスではエディターのインターフェースを一新し、その中でマークダウン書式をサポートしました。
Confluenceはかつてエンタープライズ向けのWikiツールとして、エディターはWiki書式による マークアップを採用していましたが、2011年にリリースしたConfluence4.0からより多くのユーザーが 使いやすい形式を目指してWYSIWYGのエディターを採用した経緯があります。
今回の新しいエディターの提供により、テキストによるマークアップとWYSIWYGによる編集のハイブリッドという、新しい方向に進むことなります。
サポートしている書式
Confluenceの新しいエディターは、入力されたシンタックスに応じてインタラクティブにマークアップを行います。
エディター内でサポートしている シンタックスについては、アトラシアン社のドキュメント「Confluence での編集の改善」内の「キーボード ショートカットの更新、オートコンプリート、マークダウンの完全サポート」 をご覧下さい。
またVisual Studio Code(VSCode)などのエディターでマークダウン書式で記述したテキストをコピー&ペーストすることにより、マークアップが反映されます。
例としてこの記事の原稿はGraphCMS でホスティングするためにマークダウンで記述していますが、この原稿を
Confluenceのエディターにペーストするとこのようにマークアップされます。
Confluenceの新しい編集エクスペリエンス
Confluenceは、マークダウン書式のサポートをはじめとして、ユーザーに新しい編集エクスペエンスを提供するために、Confluenceのエディターを一新しました。例として、エディター内でのコマンド呼び出しは、全て「/
」を入力し呼び出すインターフェースになっています。その他、新しいエディターで提供される機能については、アトラシアン社のドキュメント「Confluenceでの編集の改善」を参照ください。
新しいエディターは、順次ユーザーが契約しているサイトに向けてロールアウトされています。まだリリースされていないユーザーが新しい編集エクスペリエンスの使用を希望する場合は、アーリーリリースのオプトインについてサポートにお問い合わせください。
Confluenceは、新しいページがリリースされる前と後で、別々のエディターを提供しています。この記事で紹介しているマークダウン書式のサポートなどの新機能は、リリース後に作成された、新しいページでのみ使用できます。どちらのエディターを使用しているかは、エディターの画面のURLにedit-v2
が含まれているかで区別します。
アトラシアン社では、11月下旬より、従来のエディターを使用して作成された既存のページのエディターを変換する機能を順次提供しています。詳細についてはアトラシアン社のドキュメント「Confluence Cloud エディタのロードマップ」内の「要素の変換」を参照ください。
アトラシアン社のクラウドでは、ここで取り上げた内容の他にも、毎週数多くの機能がリリースされています。詳細はAtlassian Cloudサポート内のブログ のエントリーに公開されていますので、ぜひウォッチしてみてください。